訃報

2008年6月6日 読書
氷室冴子さん・・・!!

なんと言ったらいいのか。
心の柔らかな中高生時代、この方の小説に支えられたことが、ホントにどれだけあったか。
「クララ白書」と「アグネス白書」は、忘れられない作品です。
「なんて素敵にジャパネスク」も、どれだけ泣いたか!!
ここ数年、執筆されてないのを、密かに心配していたのですが、まさか肺がんだったなんて。。。

「銀の海金の大地」も完結してないし、「冬のディーン夏のナタリー」も。
あと、少女小説のラインナップじゃないんですけど、角川から出ている「碧の迷宮」っていう平安時代モノも、上巻しか出てなくて、ずっとずっとお待ち申し上げていたのですが(涙)。

まだ自分が宝塚ファンじゃなかったころ、彼女のエッセイで、宝塚オッカケ話を読んで、「ひえー!」と思ったものでした(笑)。
今思うと、相当すごい裏話を暴露してくださっていたような・・・。
当時は、あーゆーオッカケがOKだったのか?

実は「ライジング!」は宝塚ファンになってから、読みました。
なので、あの演出家は多分(若き)正塚先生がモデルなのね〜とか分かって、面白かったです。

あぁ、未だに私の本棚一段全て、氷室さんの本で埋まっているんですけど・・・。
あのピンクのコバルトの背表紙が増えることはもうないのですね。

そして、くしくも同じ日に、野田昌宏さんも。

彼がいなかったら、日本のSF界はまた違ったものになっていたのでしょうね。
しかし、わたしにとっての野田さんはSFではなく、実に「働く女のよさ」を教えてくれた、ことに尽きるのです。
スイマセン、根っから文系なもので、読んだものの「銀河乞食軍団」は、どうもあの、多重宇宙(なんだよね?)の理屈がよくわからなくって(汗)。
というわけで?、おネジっ娘ですよ〜〜〜。
あのお七とネンネのチームワーク&仕事への情熱にやられました。その結果・・・仕事はマジメにするもんだと刷り込まれてしまいました。
どうも目指す方向を間違えた可能性はありますが。。。

いや、思春期に吸った空気というのは、良くも悪くも、人生を支配します。恐ろしいですね。

お二方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

エーゲ海の鷲

2008年6月4日 雑記
もっと早くにアップしようと思っていた記事なのですが、バタバタしてて、時期外れになってしまったい。

昨年末以来、「エル・アルコン」宝塚上演に刺激されて、古い青池保子作品を読み返しているワタクシです。一応?少女マンガヲタだったので、そこそこ古い単行本も持っているんですよ。復刻版も買っているぞ>自慢か?。
んで、こっちのほうが、よっぽど宝塚じゃねーの?ってな作品を発掘してしまったので、ご紹介。

「エーゲ海の鷲」1976年、ビバプリンセスに載った短編です。
ひ〜〜〜、32年前!!
私は、プリンセスコミックスの「イブの息子たち」2巻に収録されているので読んだんだけど、今だと何を買えば載っているのかしら???(無責任な推薦)

これが、超見事に宝塚文脈なお話なのです。
もちろんコスチュームもので華やかですぞ〜。
ま、ヨシマサの萌えは刺激しないかもしれないけど、大野君か誰かで上演してくれまいか?
()内は宝塚人事による希望配役です。あえて、どこの組とは言わないので、皆様、適宜脳内上演してくだされ。

時は16世紀。
ヨーロッパ諸国とオスマン・トルコが地中海で覇権を競っていた時代です。

ジェノバ貴族の娘・オッタビア16歳(娘1)は、婚約者のウーゴ(男3かあるいは路線外上級生男役)に招待され、弟・マルコ(若手男・新公主役)とともにサヴォア公国に来ています。
オッタビアは、親の決めた婚約者ウーゴのことをどうも好きにはなれません。
また、サヴォア公妃・マルグリット(路線外上級生娘)はフランス王家出身。大国フランスが弱小サヴォア公国の後ろ盾であるのをよいことに、かなりエラそうに振舞っていることも、いい印象はもてません。

そこに、オスマン・トルコの海賊船が来襲。たまたま海岸に遊びにいっていたマルコは、他のサヴォア兵や家臣とともに海賊に捕まってしまいます。

海賊の首領、アル・シャイン(男1)は、捕虜の身代金とともに、トルコの同盟国フランスの王女に挨拶したいと、マルグリットとの面会を要求。エラぶっていたマルグリットは、その申し出を却下します。
それでは捕虜の命の保証がないと、弟を案じるオッタビアは、マルグリットの身代わりになると言って、フランス王女として海賊に会うこととなります。

船上で会見に応じたアル・シャインは、非常に紳士的で、しかもトルコ人らしくありません。心中穏やかでないオッタビアですが、無事にフランス王女として通しきれるかと思いきや、突然飛び出してきた弟マルコのために、身代わりであることがバレてしまいます。
アル・シャインは、自分もイタリア人であったことを明かし、オッタビアも人質にして、そのままトルコに向かいます。

オッタビアを救うため、ジェノバ海軍の将校、アンドレア・ドーリア二世(男2)を隊長に、討伐隊が組織されます。
彼は、昔からアル・シャインをライバル視しており、勝負を決する機会をうかがっていたのです。
婚約者のウーゴも加わった討伐隊は、アル・シャインを追って、出航します。

マルタ島近くで、アル・シャインの船に追いついたアンドレア・ドーリア二世は、一度は刃を交えますが、ひどい嵐のため、決着は先送りとなります。

一方、オッタビアは、一緒に航海を続けるうちに、アル・シャインがトルコ人になったいきさつを知り、また嵐の海から助け出されたことから、徐々に心惹かれるようになっていきます。(お約束)

婚約者のウーゴは、オッタビアとの婚約を破棄、討伐隊を降ります。

トルコに連れてこられたオッタビアは、スルタンに会見することになり、その場で愛妾にされそうになりますが、なんとか機転で切り抜けます。
しかし、そのためにアル・シャインを傷つける心にもない台詞を吐いてしまい、落ち込んでしまうのでした。
また、アル・シャインは、自分のためにそうしたオッタビアの真意を見抜き、彼女への想いを自覚します。

しかし、再びアンドレア・ドーリア二世の討伐隊が迫ってきていました。
そこへ、アル・シャインを懐柔したいスペイン軍も参戦。
アル・シャインは、戦いの中、オッタビアをジェノバへ返そうと決意し、アンドレア・ドーリア二世に託します。
オッタビアは彼の愛情を確信しつつ、別れを受け入れるのでした。

路線系の役としては、
アル・シャインの手下2名(セム・ハム)、アンドレア・ドーリア二世の腹心(ニコロ)、
脇役としては、
トルコのスルタン、サヴォア公国の家臣、スペイン大使、
なんかがあります。
下級生男役はまとめて、トルコ海賊とジェノバ海軍、スペイン軍ね。
娘役は・・・青池作品だからどうしても不足気味だが(悩)。
とりあえず、最初のサヴォア公国の侍女でしょ、あと原作には出てこないけどハーレムの美女でダンス1場面はお約束(笑)。

ってことで、上演キボンヌ!!
少し前の話になりますが。

友人宅で、舞台ヲタ数名で何故かアニメ版の「ガラスの仮面」(2005年ヴァージョン)上映会をしたときのことでございます。
これが、よりぬき速水真澄@森川智之登場シーンのみという偏ったものであったのですが・・・イヤ、実に面白かったのだ!!

基本ストーリーは、アタマの柔らかい中高生時代に刷り込まれているとあって、きっかけさえあれば完璧に思い出せます。なので、飛び飛びで問題ナシ!
そして、何より、原作を夢中で読んだ当時にはなかった演劇に関する現実的な知識?が今の私たちには、完備されてる!!
ってことで、見ながらの会話は、相当ヘンなものでした。

まず、最初、マヤと真澄の出会い。
某舞台を見に来たマヤが座席が分からず、ウロウロする。
すかさず速水が案内嬢を呼んで、席に案内させるのだが、そんなのはおかまいなしに。
友人「この劇場って、日生かな?」
私「イヤ、池袋の芸術劇場中ホールじゃない?」
友人「でも、あのカーブのカンジは日生っぽくない?」
私「壁の色合いが茶色だから、芸術劇場だと思うんだけど。日生はもっと白っぽいよ」
・・・そんなに、真剣に話すことか?
その後、場面がロビーに移ると。
友人「ロビー見ると、新国立って可能性もあるよね」
私「あの全面ガラスのカンジがね」
・・・どうでもいいだろう(笑)。

話は進んで、マヤの迫真の演技に、客席で乗り出す速水&小野寺。
「前のめりって超メイワクだよね〜」
「ほんと、常識ないよね、コイツラ〜」
「舞台見慣れてないオッサンはこれだから(藁」

客席の入口で(上演中)会話する速水&水城さん。
「うるせーよ、喋るなら外出ろよ」
「こりゃ、絶対○ちゃんで叩かれるよね」
「うるさいと思ったら、大都芸能の社長でしたってか?」
「芸能プロの社長のくせにありえなーい!!」
「電凸とか、サイト炎上もアリだよね(爆)」

・・・む、紫のバラの人、もっと気をつけた方がいいですよw

衝撃の発表

2008年5月30日 宝塚全般
って、いつもだけどさ。
久々に混乱したな〜、この発表には。

「宝塚歌劇95周年の2009年より、宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演を年間10興行に変更し、席種区分・座席料金の一部を見直します。〜95周年の記念すべき第一作は、韓国歴史ドラマ『太王四神記』を舞台化!〜」(公式より)

どこから、ツッコんだら良いのやら。

○「宝塚歌劇95周年」という枕詞に深い意味があるのか、ないのか?とりあえず記念スキーだからね、歌劇団。

○年間10興行に変更
ってことは、つまり、ムラも東京も約1ヶ月公演ってことですね。
私が宝塚を見始めた頃、東京は1ヶ月公演でした。(しかも休演日は1日だけ)なので、ちょっと都合があわなかったり、すごいチケ難だとその公演は見られなかった。あの感覚に戻る・・・のかなぁ?
もともと1ヶ月半に延ばしたのって、制作費を抑えるためと聞いたことがあったんだけど、年間興行数増やすと、当然制作費は増えますよね。なるべく増やさないようにするためには・・・再演、つか続演をするってこと?
なんか、これは始まってみないと感覚がつかめないなぁ。

○席種区分・座席料金の一部を見直し
えーと・・・、この感覚はよーく分かるぞ、ゴラァ!!
<ムラ>
SS席10000円⇒11000円
これは、いいですよ。どうせ、めったに座れないんだし。7列まで延びているけど、まぁ同じようなもんだ。
で、0列がなくなるんじゃなくて、0列を1列カウントするってことですね。
S席7500円⇒8000円
うーん。これまでのS席はいいけどさ、A席だった22-25列ってかなり舞台遠いよ〜。ちょっとムカつくな。
A席5500円据え置き
2FS席の両端ブロックが、A席になったのはメデタイ!SS席などより、よっぽどここで見たことのある私としては、何故もっと早くにしてくれなかったのかと(笑)。
B席3500円据え置き
2F10列からB!!やった、ウェルカーム!!(貧乏人)

<東京>
SS席10000円⇒11000円
これもムラと同じく了解。しかも2FSSがなくなったのなら、なおさらOK。こちらも7列まで延びているけど・・・ま、そんな席めったに座れないから(ry
S席8000円⇒8500円
うーん、うーん(苦悩)。これは、財布直撃なので、結構イタイ。だって、1FA席が全て、S席になるんですよ〜。
まぁ、常々あそこはコストパフォーマンスの良い席だと思っていたが、くそぅ。
A席5500円据え置き
ゴラァ!!ムラと同じく、東京も2FS席の両端ブロックはA席にすべきだと思うの!!
B席3500円据え置き
ゴラァ!!ムラと同じく、東京も2F10列からB席にすべきだと思うの!!

そして、謎の友会割引。
「宝塚大劇場、東京宝塚劇場で上演する公演の平日2回公演日の2回目公演を対象に、「宝塚友の会」会員先行販売でS席、A席、B席をご購入の場合には、座席料金を各500円割引いたします。」(公式より)
微妙にケチくさいと思うのは私だけ?
あと、このチケが会に提出されて、会から出る時にはやはり定価に化けるのか???(余計な心配)

○太王四神記舞台化
えー、なんか上のニュースのインパクトが強くて、韓流にあまり(というか全然)興味のない私としては、申し訳ないがなんと反応してよいやら???
とりあえず、小池修一郎演出ということで、花組ファンの皆様には「アーメン」と申し上げておいたほうがよろしいか?

福岡公演その2

2008年5月25日 雪組
さて、福岡二日目です。
朝はまだ曇っていましたが、昼前からは一気に晴れ。今度は日焼けの心配をするハメに・・・極端だよ。

昼公演は、地元カード会社の貸切でした。
幸運にもチケットが回ってきて、潜入成功。
やはり、初心者・初見者が多く、反応が新鮮です。
芝居の幕が上がると、あの華やかさに、客席からいっせいに溜息が漏れます。
・・・それが幕が降りる時には、相当テンション下がった困惑ムードに。
幕間の会話などを聞いていると、原作読んでない方、舞台そのものを見慣れない方だと、そもそも時間軸を理解していないご様子。
友人は、見知らぬおばさまに真剣に「オスカルはこの後、死ぬの?」と聞かれていました。
・・・イエ、もう芝居終わりですから。(オスカルは、某キャラの説明台詞の中で死んでます)
当然?舞踏会の拍手もありませんでした。

イヤ、ホントに生徒に罪はないんですよ。
ラストシーンなんか、涙流して熱演してます。
ひたすら、脚本が悪い!!
必要な説明が全然なく、不必要な台詞はてんこもり。(「ごまめの歯ぎしり」とかな!)
それが植爺クオリティとは思っても、これを全ツで見せるのはイカンよなぁ。
宝塚初見の人、唖然としちゃうよ。

救いは、ホントにショーがあること。それも「ミロワール」。
非常に初心者受けも良く、わかりやすい、メリハリの効いたショー!!
ファン的には「もう少し〜」と思わないでもないんですが、それでも、このおかげで、本当に後味よく、劇場を出ることが出来ます。(ハッキリ言って芝居のことは忘れてる)

2回目は、通常公演だったので、フツーにファンも多く、舞踏会でも拍手入って、盛り上がりました。
福岡千秋楽ですもんね。

この後、長崎⇒北九州市⇒広島⇒島根⇒浜松⇒川口と回って、関東にやってきます。
私が、次に見られるのは、市川かな〜?

福岡公演その1

2008年5月24日 雪組
すごく間が空いて、ゴメンナサイ。
しかも、メモ取っていたわけではないので、結構記憶の彼方だったりして。なんとか頑張って思い出します。

さて、全ツ遠征2場所目(そういう言い方するんか?)、福岡に行ってきました。
この日、福岡は大雨でした。。。
しかも、結構肌寒かった。
前日の東京が30度っつー夏日だったのに余計・・・なんで南に来て、寒がらないとあかんねん!(何故か関西弁)

福岡市民会館は、一昨年の雪組「ベルばら〜オスカル編」の全ツでも使用した会場ですが、私は初めてでした。
このホール、ワンスロープなんですね。
イメージとしては、円形劇場じゃない新宿コマというカンジ?
なので、非常に見やすかったです。
しかし、1列から38列!まで、同じ料金というのは、やっぱりナットクいかないですが。

芝居は、初日開けて1週間、だいぶこなれてきました。
まぁ、こちらのアタマも駄作対抗策を発動させてましたけどね。(要するに、気に障る場面・台詞はスルー)
ウワサ通り、舞踏会に衛兵隊が乱入してからは、拍手入ってました。よかった、よかった。
例の「あいうえお作文」に関しては、どうしても聞いている時に
「ベ!」別離の日
「ル!」瑠璃色の涙
「サ!」さよならを
「イ!」いわずにすむものなら
「ユ!」許されぬ愛に
「の!」のがれえぬ
「ば!」場面を
「ら!」落日が彩る
とアタマで叫んでしまい・・・笑いがこみ上げてきます・・・。
どうしてくれる!!

ショーのメデューサの客席登場は、スポットが当たった瞬間のどよめきがすごい。
通路側の人たちが、タッチしまくりです。演歌歌手じゃないんだからさ(笑)。
あのぅ、皆さん、歌詞ちゃんと聞いてる?メデューサ、苦悩しているのよ?
ま、ミズさんも、両手をばっと広げて、タッチしやすいように歩いていくんだけどさ。
あの光景、なんか見たことあると思ったら、山口祐一郎の出待ちハイタッチだわ(藁。
ささーっと行きます。
今回あまりの作品の酷さに、超辛口なのはご容赦ください。
基本生徒に罪なし、脚本・演出に罪ありスタンスで書いておりますが、それでも「ワタシの愛する生徒さんの批判はヒトコトだって許さなくてよ」と思われる方は、読まないように。
ついでに腐っているので、それが許せないお方も読まないように。

・・・読んでないか、そんな人は。

ミズジェロ
・・・ポスターより鬘は改善されていたので、ビジュアルは美しかった。
しかし、その豊富なベルばら出演歴により、「えっと・・・今、何の役だっけ???」と何度も思ってしまった。
青い軍服で現れるとアンドレかと・・・。
しかし、アレだね、この方、なまじタラシに見えるから、全然ソフィア好きそうにみえないよね。
結論としては、ジェローデルさまは×モなので(「女性に興味をお持ちにならないお方です」BYいづるん)、男性としてオスカルはOKなのです。(え?)ソフィアとはヲタ友ということで、理解すれば、わかりやすい話になりました。

となみソフィア
一度アントワネットを演じた人が、豪華な輪っかドレス着てたら、それ以下の役には見えないよ!!
まぁ、それはともかくミズジェロが大好きなのは伝わった。片思いっぽかったですけどね(哀)。
じつは腐女子(あ、まさに貴腐人!!)で、ジェロ×オスを応援していたっていう裏設定でどうでしょうか?(どうもしない)

ユミフェル
今回、最も気の毒な役。
つか、この話にフェルゼン要りませんから!!むしろアンドレが必要です。
出てくるたびに、カーテン前で一曲歌って、場面転換。
気の毒すぐる・・・。
圧倒的な歌唱力で、なんとか場をさらっていましたが、これ、実力なかったら悲惨なことになっていたよ。

キムカル
骨太な男が演じられる彼女に、オスカルは本質的に似合わない。
しかも、この脚本のオスカルは「ワガママお嬢ちゃま」なので、余計しんどい。
見た目は、フツーに男でした。なのでしゃべる内容に違和感が・・・。
そんな彼女に求婚しようとする猛者どもがあんなにいるのにもびっくりだ。

ひろみロベスピエール
今回、最もマトモな役。必然的に儲け役。
・・・どうしたの?何があったの?というくらいの成長っぷりで、正直驚きました。
こ、このレベルで「エリザ」のエルマーをやってくれていたら・・・!!切ない。
演説は大変熱かったのですが、全ツの悲しさで聴衆(というか同志)の人数が少ないのが悲しかった。客席も参加すればいいのに。(え?)

たにやんラ・ファイエット
とにかく、あのフランス貴族の定番鬘が似合わないのはわかった(笑)。
まぁ今後、美形脇路線(なんだ、そりゃ)を目指すなら、似合っていいもんでもないから、いいのか?
かつてない大人な長セリフをがんばっていた。でも基本がヘタレくんなんだよね。
だいたい、ラ・ファイエットって革命軍総司令官だよ?なんで武器を持っていないんじゃ。
つか、あんなに名前だけ出すなら、サン・ジュストやってほしかったよ。ロベスピエールの懐刀、美貌の革命の大天使!ピッタリだったと思うのに。あの原作の「近いうちにギロチン行きだねぇ」を聞いてみたい。

そら市民A
歌ソロあり、セリフあり、ダンスソロあり。
・・・キミはオスカルか?ってなカンジで、革命場面でソロを踊り出したときには、「死亡フラグ立った〜〜〜!!」と思いましたが、左肩を撃たれただけでした。。。
そのあと、左をかばいながら踊っていたようですが、途中からはもう夢中。フツーに左腕も振り上げまくり・・・不死身ですか?
平民議員としてのセリフは・・・まぁ熱いのは分かった。基本的に芝居のヒトじゃなくてダンサーだな。

5/26の欄に続きます。
せっかくネタばれしないように伏せたのに、スカステニュースで思い切りバラされたわ・・・。

そうです、オスカルさま婿選び舞踏会の顛末です。

ね?本当に、原作通りの展開なんです・・・。
あんなもん、出さないでいいのに。

本日松山公演では、その場面、手拍子が入ったと聞きました。
よ、良かった・・・少しは緩和される。(何が?>駄作感が)
梅田ではあまりのことに、客席、凍り付いていたからな。
(正確には、梅田の楽から入ったという話も聞きました)

そして、私は見てないのですが、WOWOWのプルミエール情報。
某新曲の歌詞、頭をとると「ベルサイユのばら」になるそうです。(「あいうえお作文」みたいなカンジね)
・・・早速プログラムで確認してみますた。
あぁ!!
なんか変な歌詞だと思っていた、これか〜!?
・・・頼むよ、そういうところに凝る能力を他に使ってくれorz

とりあえず、何はともあれ、フェルゼンじゃなくてアンドレを出すべきだったね。

星バウ作品決定

2008年5月20日 星組
いや、最後まで今年のバウは再演で行くのですね。
ちなみに、これはワークショップではなく、東上あり、しかも青年館が先。

Viento de Buenos Aires
『ブエノスアイレスの風』−光と影の狭間を吹き抜けてゆく…−
作・演出/正塚晴彦
■主な出演者・・・(星組)柚希 礼音

え〜、正直、ビミョンな脚本ではありましたが、主役が相当ヒドイ男でしたが(笑)、それでもキャステングの妙と雰囲気で見せたハリー芝居でした。

コレ、主演も人を選びますが、あの親友役がキモ!!
さらに、ヒロインもさることながら、親友の妹!!
(どんな脚本だよ・・・)
そして、シビさんのやった母親は???

そもそも、リカちゃんとレオンって、ダンサーという一点では共通しているかもしれないが、持ち味全然違いますよ?
そのダンスの味も全然違うし。

不安だ。しかも裏が「ベルばら」なんだよな〜。
梅田に行っている間に、とんでもない発表がなされていました。
(「家族の間には、とんでもないことが起こり始めていた」@ルキーニのイントネーションで読んでね>バカ)

(以下、公式サイトより)
2008/05/17
月組主演娘役について
 この度、月組の主演娘役・彩乃かなみが、月組東京宝塚劇場公演 UCC&シャディミュージカル『ME AND MY GIRL』の千秋楽(2008年7月6日付)で退団致しますが、彩乃かなみの退団後、固定的な主演娘役は当面の間設けず、公演ごとに柔軟な配役を行って参ります。

 作品ごとに配役を行うことで、様々な娘役がそれぞれの個性を発揮し、バリエーション豊かで魅力的な公演をお客様にお届け出来るものと期待しております。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

尚、既に決定しております配役は以下の通りでございます。

○博多座公演 『ME AND MY GIRL』(8月1日〜24日)サリー役:羽桜しずく
○日生劇場公演『グレート・ギャツビー』(9月1日〜23日)デイジー役:城咲あい

上記以降の配役については、その都度発表させていただきます。
(ここまで)

えーと・・・娘1不在ってことっすか?
何やら、高度に政治的な背景がありそうな発表です。

しかし、男役はトップになったら基本、固定娘役としか組まない。=決まった相手役がある不自由さこそがトップの証、だったはず。
コレが許されるなら、「もにょりつつも耐えてきた今までは、何だったの?」となる事例が、いくつかアタマをよぎります。

確かに、月組「エリザベート」では当時男2(次期男1)がヒロインを務めましたが、あれはあの1公演だけのこと。
しかし・・・ま た 月 組 か ?
えー、初日から帰ってきて、録画したファーストランを見ました。

なんか、目から汁が出てくるんですけど。
生徒が気の毒で・・・。
ジェーローデルとソフィアが、出会いのシーンもなく、ラストに至るまでの場面は2つしかないので、表現するのがすごく難しいって!!それは、それは、

脚本が悪いのよ?

・・・植爺め。

まぁ、その飢爺のインタブーは腹が立つので、さっくり飛ばして、そのほかは、大変楽しいお話でした。
4年連続で全ツ経験、家には全ツセットがあるというミズさんのお話には、笑わせていただきました。すごいわ〜。
しかし、季節の変わり目に約一ヶ月の遠征って、荷造りはホントに大変だよね〜。

さて、落ち着いてネット巡回しましたら、ぴゅあ〜なファンと思われる方には、ミズさんステキ!カッコいい!とハートマーク飛び交う感想もあったりして、辛口すぎたか・・・と反省したところ、もっとピリ辛感想も見つけちゃったりして・・・えーと、ま、いいか?

人それぞれ、価値観の違いというものはあるのですから!

というわけで?初日感想追加。

<芝居編>
○ジェローデルさまの鬘は、ポスターよりはカール具合がおさまっていて、それほどビックリではなかった。ちなみに、梅芸2階の物販に、約・等身大のパネルが登場(笑)、記念撮影現場と化していた。
○装置も、全部新しいと聞いた気がしたのだが・・・ユリカーテンは健在。
○床の模様は、「ロココ」という表現をネットで発見。あ、そうか、アレ、ロココか。いわゆる、今までのベルばらでアテモノに使われていたピンクと白の唐草模様にお花っていうヤツですが。そして、そのアテモノも健在。
○マロングラッセは、原作通り、死なせてやってほしかった・・・。(イヤ、死ぬシーンをやってくれというイミではなく、あんな場面に出すなと言いたい)
○あの、芝居の主題歌(「愛のかたち」)・・・よ〜く聞くと、「雪」「花」「星」が歌詞に織り込まれているのですが・・・まさか、外伝三部作で使いまわすつもり???ま、現実問題、そうそう新曲作るのも大変でしょうから、それは目をつぶるとして・・・全然ストーリーとからみなく、そのTCAのテーマみたいな歌詞を作るのはどうよ?と言いたい。
○オスカルとソフィア、全然タイプが違うんですけど・・・ジェロさま、女性の趣味の振れ幅が広すぎ(笑)。

<ショー編>
○ハートダンスのコマちゃんパートにひろみ。ビックリした。イヤ、なんとなく、ハートダンスは若手の場面の印象だったから・・・。
○自分では確認できてないのだが、アクアのユミコひろみの手つなぎはなかったらすぃ。残念なり。
○黒エンビ、最初の板付きはAQUA4のみ。歌い終わってから、みんなが出てきます。

<ハプニング編>
○12:00の回、とにかく大道具がうるさかった!ユリカーテンがなかなか降りず、カーテン前芝居が始まってしまう場面もあり。
○16:30の回、メデューサでミズさんマイクトラブル。(着け忘れなのか?音が入らなかったのか?)そのため、少し早めに舞台に上がり、膝をついて、舞台前面のマイクに向って歌うサービスぶり。「すごい、落ち着いているな〜、さすが」と思ってたら、ダンスの途中で、5段階段を音を立ててすべり落ちた!!(リフトされて、2人目を固めに行く直前)客席から声無き悲鳴が!!
その後、ナニゴトもなかったように踊ってらっさいましたが、あれは絶対打ち身になっていそう。少なくともアザは出来ていると思われ。
最後のご挨拶で、「ハプニングがありましたが、無事です」と羽背負ったまま、サイドステップをかましてくださり、サービス精神にホロリ涙してしまいました。お大事に・・・。
ホントに、ホントに、チケットがないそうで。
梅芸の前はサバキ待ちの人ばかりでした。

そんな貴重な公演を観ておいて、例のごとく辛口感想ですが・・・。

「ベルばら」に期待することなかれ。

その原則は不変でした。
期待しては、いかん。ということは、期待しなければ・・・ま、耐えられるかな?
ペガ子のような「最終兵器」はないので、破壊力はありません。
それなりにイイ場面ももちろんあります。
何より、曲はさすがにマトモ。イヤ、寺田メロディ嫌いじゃないんだけどさ、イイカゲン古すぎるよね。
しかし、やはり植爺は飢爺だった。

まだ未見の方も多いと思うので、なるべくネタばれしない方向で書きます。

○床に唐草模様?の敷物がずっとしいてあり、2階以上から見ると、確かに華やかです。照明も、時々唐草模様で、凝っていました。
○プロローグは、小公子・小公女の代わりに、宮廷の男と女。宮廷の男たちのオカッパ鬘は必見!似合っている人と、壮絶な人の差がこれまた・・・(ry
○某修道院の場面は、照明が暗く、辛い・・・。お衣装替えの時間かせぎなのはわかるが、長い説明台詞が、ふぅ(気絶)。
○オスカルの婚約が決まったと(早手回しに)貴族令嬢たちに報告してしまい、総スカンを食らうジャルジェ将軍、イヤス。ここで出ました、恒例・日本の諺シリーズが!!今回は「ごまめの歯軋り」でございます。アラン編・ベルナール編では何が出るか、楽しみですわね、ほほほ。(ヤケくそ)
○期待していた、オスカル婿選び大舞踏会は・・・だから、期待しちゃいけないんだっつーの・・・orz。原作通りっちゃ、原作通りなんですが、それをするか!?という演出に、初見の客席は、ハッキリ言って「唖然・・・」状態でついていけてませんでした。生徒カワイソス。
○確かに、国民議会封鎖から市民革命のくだりは良い。ロベスピエール(彩那音)、ラ・ファイエット(谷みずせ)他は儲け役といっていいでしょう。市民革命のエース・真波そらのソロダンスはスバラシス。
○逆に、メインキャストの方が、場面がブツ切れで、感情がつながっていないので、気の毒。特にフェルゼン(彩吹真央)。歌唱力の素晴らしさで挽回していたが・・・。
○「ジェローデルさん」「ソフィアさん」って会話するのは、どうかと思うよ。
○メインキャスト以外は、人数少ないので、ほぼ全場面バイトしまくり状態。皆さん、平民から貴族から、頑張ってらっさいます。それを探して楽しむのはアリ。

ショー「ミロワール」は・・・あぁ、ホントにショーがついてて良かった!!気持ちよく、劇場を出ることができます。
主な変更点を。

○装置はLED多用とか言っていたが、思ったほどそうでもなく、ちょうどいいカンジ。
○メデューサは下手側のドアから客席登場。中央を通って、付近の人をもれなく石にしつつ(笑)、上手通路から舞台へ上がりました。人数すくないので、最初に固まるのは、愛輝ゆま、2番目は谷みずせ、の一人ずつ。最後のそらちゃんはちゃんとコート掛けになってました。
○シンデレラはせしる。うしろの鏡の精は、男女二人づつ。奏乃さんのかわりに、彩夏涼。副組長の台詞は、ゆり香さん。「この世で一番美しいのは、フェルゼンの妹のソフィアです」・・・そりゃそうですな(笑)。
○シングシングは、キム・ひろみ。ブラウスが赤に変更。後ろのオブジェクトたちは、黒ダルマに羽の娘役たち。
○AQUAは、ちょっと振りが変わって、最後みんな膝ついていたような?
○AQUAの星は、キム一人。
○ロケットセンターは羽しょって豪華なイチゴになってとなみちゃん。若干ですが振りが変わっていました。
○黒エンビはAQUA4で始まります。4人しかいないのに、センターにミズさんが立つから、なんか一人空いている感がする。(かなめのソロパートはミズさんが歌ったような?)
階段の段数が少ないからか、途中合流者(蓮城まこと等)あり。
○パレード、エトワールはそのままキム。キングとしゅう、せしるとラギ、ひろみ、ユミコ、となみという流れでセンター降り。

えー、なんだかすごいチケ高騰してますが、ホントにそれほどファンじゃない方はムリされるほどのことはないと思いますよ。
またもや本日民放にも水さんが出ているのですが、録画したけど、そちらは見る時間がない(T_T)
とりあえず、スカステニュースの稽古場風景いきまーす。
すんごい細切れだったので、なんともコメントしようがないのですが・・・こんなカンジでした。

○芝居編
・プロローグ
ベルサーイユーのばら〜♪と歌う皆様。確かに新曲です。仄かに寺田メロディのかほりがしますが。
・ソフィアが「フランス革命の理想は何だったのですか(大意)」ってなことを言っておりました。
・ジェローデルがソフィアに「約束を果たしに参りました」だって。ってことは、この後、回想シーンに入りそうなカンジですな。
・娘役たちが、プロローグと同じ歌を歌っております。
・オスカルに迫るジェローデルさま。ああっ、なかなか原作風味でエロエロで素敵です〜〜〜。これはミズファン、通えますよ。(チケないらしいけど)
・「大舞踏会をするぞ」と盛り上がるジャルジェパパ。
・ジェローデルに「初恋を諦めたのは何だったんだ(大意)」と訴えるオスカル。
・やけくそで舞踏会準備をマロングラッセに命じるオスカル。
・問題の舞踏会場面。なかなか楽しそうです♪
・フェルゼンのソロ
・ジェローデルとフェルゼン
・ソフィアのソロ
・ジェローデルとソフィア
・ジャルジェパパが「貴族の務めだ」と何やらジェローデルに命令してます。国民議会の解散命令かな。
・オスカルがパパに向って「フランス国民の96%は平民なんですよ。貴族や僧侶はわずか4%・・・」植爺、その台詞からはどうしても離れられないのか〜〜〜〜っ!!(絶望)
・国民議会解散の場面らしい。ロベスピエールが中央で、その脇にラ・ファイエット。ジェローデルが寄って行きます。
・ジェローデルのソロ。
・バスティーユみたいなカンジのダンスシーン。これがウワサの市民革命ですかね。センターはロベスピエールでした。
・ジェローデルとフェルゼン。もう国王・王妃幽閉後かな?
・ジェローデルにフランスへ戻る危険を説くソフィア。
・ジェローデルとソフィアのデュエット。お互いの手を引き合って、ちょっと「闇広」っぽい振り。

○ショー編
・ハートダンス娘はあゆ
・メデューサは、キタロウ⇒そら、しゅうそのまま、そら⇒らぎかな?少し振り違うみたいだったけど。
・ナイト&デイはキング・かおりでした。
・ロケット前の歌はキムだけ。
・やはりAQUA4だった・・・黒エンビのダンスはテル⇒せしる
・ロケット見たかったのに流れなかったよ(T_T)

あの・・・やはり・・・期待してはいけないと思っても期待しちゃいそうなの。
この思いが裏切られるまで、あと二日(爆)。

雪組稽古場レポ

2008年5月13日 雪組
さて、雪組ネタに切り替えま〜す。
いよいよ、スカステニュースで、稽古場レポートが流れました。

☆全ツ組
レポーターは麻樹ゆめみ姐さん。相方の奏乃さんは休演なのでお一人で頑張っておられます(T_T)
水さんを囲むメンツは、谷みずせ・大凪真生・大湖せしる・蓮城まこと。・・・珍しいメンバーだな。

まずはお芝居ですが、「バスティーユ陥落の前後からナポレオン暗殺の時代まで」ええーっ、ナポレオンが出てくるって、そりゃ「ベルばら」通り越して「エロイカ」までやるってことですか?確か、「エロイカ」でナポレオン暗殺を企てるのは、アランとベルナールですが・・・ジェローデル編でもそこをやるのか?
マンガにあって、今までに舞台でやったことない場面もあるそうです。ズバリ、オスカルさま婿選び大舞踏会〜〜〜!!あれが見られるなら、6500円惜しくない・・・かも・・・。
そのほか、メインキャストは出ていないが、市民革命もいい場面だそう。ひろみロベスピエールが長い長い演説をして、最後に衛兵隊が助けにくる・・・らしい・・・。
そしてプロローグは華やかで、装置は床から壁まで豪華で・・・って聞けば聞くほど、期待したくなるじゃないか〜〜〜!!だ、だまされないからねっ(涙目)。

ショーの変更点は、やはりせしるシンデレラ。「堕天使の涙」でワッカのドレスを着ておいてよかったそうな。
ロケットは結構上級生まで出ていて、センターとなみで、大人っぽくなったらしい。振付変わっているといいなぁ。
中詰めもちょっと変更あり。
AQUA5は、AQUA4になってしまったそうな。
客席降りはプロローグとのこと。

☆バウ組
レポーターは梓晴輝で、凰稀かなめと緒月遠麻の同期コンビの出演。
さすが、テルキタは同期なので、打ち解けた会話が聞けて楽しい。それにしてもすっかり上級生になって、貫禄出てきてビックリ。マシンガンの扱い方を教えるというキタロウ、漢だったわ。
そのほか、
演目を聞いた上級生には羨ましがられたらしい。
初演とはやはりだいぶイロイロ違うらしい。
タータンもトウコも見に来るらしい。
Aチーム、Bチームで全然違うらしい。

楽しみです〜〜〜。(ワナにハマっている)
珍しく、続きです。
キャスト編といっても、どっちかというと脚本の文句で、演者に対する批判では・・・ないつもり・・・。

○ルドルフ:井上芳雄
この人、ホントに品が良い顔立ちだよね。正に、プリンス役者ですなぁ。
歌い方が、今回もいかにもヨチオ節でした。上手いんだけど、合わない人は合わないかな。
アタリマエだけど、東宝「エリザ」初演時より老けて(まだまだ若いけど)、「30過ぎた皇太子」という史実に近づいたぶん、深みは増したと思います。

○マリー:笹本玲奈
かわうい。でもゲルマン女性には見えない・・・。
途中から、どうにもエリス@舞姫が思い浮かんで困った。
つか、エリスは全然豊太郎を理解していませんが・・・マリーも根本的には理解してないよね。あれだけ危険だ危険だ言われてても、意味わかってなさそうじゃん。雰囲気でルドルフの背中押して、突き落としちゃった感がある。ま、それでいいのかもしれないですが。
もっと玉の輿狙いの野心家の面が強く描かれるのかと思っていたら、アッサリ真実の愛に目覚めちゃったのにはちと拍子抜けした。

○ステファニー:知念里奈
いやはや、キッツイ、キッツイ。こりゃ、たいていの男はイヤになるだろ、と思わせる「正妻」タイプ。それで、マリーとルドルフの純愛感を出すんだろうケド・・・でも割り喰った役だよねぇ。
ドイツ大使館の舞踏会で、二人を見つけて駆け寄るところは、「早く、ジャン(@うたかたの恋)出てきて、彼女と踊ってくれよ」と思ってしまった(爆)。

○ラリッシュ:香寿たつき
相変わらずスバラシイ歌唱力。「美しき戦争」は楽しかったです。
しかしこの人と畠中さんを見ると、どうも「天翔ける風に」を思い出して困る。

○ヨハン・ファイファー:浦井健治
狂言回しな手品師。全然回してないけど。
突然、皇帝の執務室の机上に登場するところなんか、アンタはトートですか?
水トート?ってな緑の鬘に白塗りメイク(ピエロっぽいカンジ)で、せっかくのお顔が拝めず、勿体無い。
このキャラがいるため、より「エリザ」に近くなってしまい、二番煎じ感というか、ルドルフ場面を詳しく説明してみますた!的に感じてしまうのではなかろうか?

○エドワード皇太子:新納慎也
出番が少なく気の毒だった・・・そしてキャラはフィラント@君愛だった。
♪なやむことはなっにっもっない〜〜〜〜〜〜〜〜♪
インパクトはあったが。

○フランツ・ヨーゼフ皇帝:壤晴彦
えーと、アナタに「妻に気を遣え」って言われてもねぇ(苦笑)。「わたしのようにならないように」っていう意味ならまだしも、あんな上から目線で「世継ぎは作れ」って、ハッ!自分はお前(ルドルフ)を作ったから、オッケーなのか?
しかも、史実のルドルフの教育係は(エリザベートの意向で)自由主義者たちで固められていたので、そりゃ保守的になるわけがない。そんなルドルフの思想を排斥するのは、要は「育て方を間違えた」ってことですよね。妻に譲歩しすぎてしまったともいうが。つまりは、自業自得じゃんか。
というわけで、「エリザ」のフランツは同情できるキャラでしたが、このフランツはひたすらやなジジィで、そこが共感できませんでした。
あとメイク、ちょっと老けすぎではないでしょうか?マイヤリンク時点で、フランツはまだ50代後半ですよ。

○ツェップス:畠中洋
ツェップスってユダヤ人だったのか!!初めて知った。それで結構ナットクがいったわ。なるほどね。
これまた「エリザ」と同じく、ハンガリー独立をもくろむ勢力と共に皇太子に接近します。・・・もう少し違う演出を考えようよ。
(しかし、今気付いたが、エルマーたちがハンガリー革命にルドルフを誘うくだりは、日本オリジナルなので、この脚本家は知らなかった可能性が高いな。やはり宮本亜門演出で、頑張っていただきたかった)

○ターフェ首相:岡幸二郎
何故彼がルドルフをハメる必要があったのかが、わからない。(アレ、ハメたんですよね?)
だって、ルドルフはパパに全然相手にされてなかったわけだし、アナタの地位は安泰のハズ。
というわけで、「うたかたの恋」の敵役(フリードリヒ公爵)ほどインパクトがなかったなぁ。
なので、そこまで手管を弄せず、単に国のことを考えて、皇太子の活動を危険とみなして排除にかかった、とすればいいんじゃないでしょうか?
悪役にしないで、それぞれ考え方が違っただけで、ハプスブルグのことを思っていたのは同じだった・・・というオチにしたほうが良いと思うんだけどな〜。
しかし、さすが岡さん、「命令次第」のナンバーは圧巻でした。一番印象に残ってます。(首吊り人形もね)

○皇妃エリザベート:栗山絵美
シシィがアンサンブルかよっ(笑)。侍女二人を従えて、黒い服にパラソルさして、
下手前面から上手奥へ早足に消えていくだけ。かなりウケた。
えーと・・・、大傑作ではない。が、しかし駄作っつーわけでもない。
少なくとも、初見で涙は出なかったです。泣かせりゃ、傑作というわけではないのは、百も承知ですが。(例)谷正純作品

難しいな、コレ。観る人の観劇歴によっても、かなり捉え方が変わると思うのですよ。
ちなみに、ワタシは、
1)宝塚「うたかたの恋」再演星組
2)宝塚「エリザベート」全組
3)ウィーン「エリザベート」97年
4)ウィーン「エリザベート」来日版
5)東宝「エリザベート」おおむね
6)東宝「ジキルとハイド」再演
7)宝塚「Never say Good-By」
を観劇している人間です。映画「うたかたの恋」は未見です。
ほんでもって、ウィーンに行ったとき、マイヤリンクまで足をのばして、あの礼拝堂やマリーの墓を見ております。皇帝夫婦と共に葬られているルドルフの墓にも行きました。

という前提で、以下、個別感想イキマース。

○音楽:フランク・ワイルドホーン
良くも悪くもアメリカ人だよね。ウィーンを表現するのに、やはりクンツェ&リーヴァイには及ばない。
「ジキハイ」とはあまり似ている曲がなかったが、「ネバセイ」とは結構印象が近かった。「スカピン」が不安になってきたぞ。
そうそう、「スカピン」稽古のために来日したんじゃなくて、「ルドルフ」の初日のために来日して、ついでに宝塚に寄ったんだよね(笑)。

○脚本・歌詞:ジャック・マーフィ
「エリザ」とも「うたかた」とも違うと聞いていたので、てっきり心中説じゃなくて暗殺説なのかと思っていましたよ!!
しかも、かなり「エリザ」や「うたかた」とかぶる場面が多く、「別に違わないやんけ」(何故か関西弁)気分。
これは、東宝の責任かもしれないが、チラシコピーの「僕たちの最後のキスがこの帝国を滅亡に導く・・・」というのは、言いすぎなんじゃないでしょうか?

○演出:宮本亜門
ゴラーッ!!端席を無視した装置というか演出方法は、ナニゴト?
1階前方端席だと、全然見えないモノが数多くあります。それで12000円取るのはヒドスギ。ちなみに花道は使用されません。
いくつかある「エリザ」とかぶるシーンで、同じような演出になってしまっているのは残念至極。

○翻訳・訳詩:竜真知子、翻訳:小嶋麻倫子
あのぅ、どちらのお仕事か存じませんが、やはりイマドキ「メロメロ」とか「アツアツ」って歌詞は・・・古すぎる!!
あと指輪の文言ですが、「死が二人を分かつまで」なんですね?ってことは、死んだら別れちゃうんですよね?宝塚「うたかた」だと、「死の後までも、愛に依りて結ばれん」だったと思うんですけど、こっちが間違いなの?でも「死んだら引き離される」ってのが前提だと、心中するメリットが全くない気がするんですが。(実際、二人の墓は別々だし)
どっちが正しいの〜〜〜?

○衣装:有村淳
すっかり東宝でもおなじみになりましたが、パンフのプロフィールを見て驚いた。フィギュアの高橋選手の衣装も、有村先生だったんですか〜?いや、宝塚っぽいなとは思っていたんだけど。
今回も、相当宝塚っぽいですが・・・リアル日本男子もあの衣装をそこそこ着こなせるようになったのを見ると、隔世の感がありますなぁ。(10年以上前までは悲惨だったのよ・・・)

花組大劇場初日

2008年5月10日 花組
新生・花組、大劇場お披露目、おめでとうございます!!

って、昨日の話ですが。
しかも観に行ったわけではなく、スカステニュースを見ただけですが。

正直、まとぶん・ゆうひ・壮ちゃんという並びを聞くと、今でもTCAで各組若手スターの銀橋渡りですか?チックなキモチになります。
組替えが多すぎて、脳の上書きがなかなか出来ないんだ・・・ってタダの年のせい?

えー、ネットを巡回していると、芝居は、久々に谷先生がオモシロスーパー駄作ヒットを飛ばしてくださったようですね・・・。
細切れ映像からは、そこまでは読み取れませんでしたが、ビックリしたのは「愛と死のアラビア」なのに、舞台はエジプトだったんですね?
公式のあらすじ見に行ったら、確かに「1807年、オスマン・トルコ帝国支配下のエジプト。」って書いてあったけどさ。
なんか、オープニングの映像は、「黄金のファラオ」とか「王家に捧ぐ歌」を思い出して、星組のイメージでした。

ショーは、これまたネットのあちこちで「熱海」「熱海」と表現されていて、笑える。
なんか、ものすごく既視感のある映像なんですけど・・・これ、「タカラヅカ絢爛」???
ますます星組感は強くなる。
危惧されたパレードの「ジーンズ姿に羽根」(by歌劇5月号座談会)ですが、思ったよりアレじゃなかった。つか、ジーンズつっても、キラキラがいっぱい付いているしな。そして、トップコンビ二人は、ジーンズじゃなかったし。でもまとぶんの羽のオーストリッチがデニム色だった(笑)

花組の皆さん&ファンの皆さん、千秋楽まで頑張ってくださいまし。東京は観に行きますです。
ええっと〜〜〜、一気にニュースが発表されて、ついていけない気分です。
とりあえず、星組関係まとめて、編集しました。

☆フランク・ワイルドホーン氏来宝
わざわざいらしたんですね〜。
公式には、「安蘭けいのために書き下ろされた新曲「ひとかけらの勇気」を歌う安蘭の稽古シーン」という写真もうぷされていて、ほほぅ。
「エリザ」の「愛と死の輪舞」並みの待遇ってことでしょうか?

☆退団者のお知らせ
祐穂さとる:2008年10月5日(星組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
 ええーっ!!「雨に唄えば」で、「シメさんに似ている!」と友人と盛り上がり、それ以来、密かに注目していたのに〜。「ヘイズコード」でもやっぱりシメさんに似ていておステキだったのに〜。残念です・・・。

舞椰莉々:2008年5月9日付で退団
 おっと、集合日付け退団・・・。これはファンは切ないですね(T_T)

☆星組スカピン配役決定&新公主役コンビ発表
 アルマン(マルグリットの弟)=和ってことは、しみこ3番手扱いってことで良いのかな?
 そ、それより、新公の方が衝撃だ。紅ゆずる&蒼乃夕妃ですよ〜〜〜っ!!
 ベニー、いい味出す子だとは思っていたが、新公主役の器とは思わなんだ。スバラシイ、星組プロデューサー!!他の組もこういう抜擢をやってください、是非。ううーん、チャンスがあれば、見てみたいぞ、この新公。

組配属

2008年5月7日 雪組
研一さん、いらっしゃいませ〜。
と言っても、初舞台公演を観ていないので、イマイチ実感が湧きませんが。

雪組配属は、(☆は娘役)

煌羽 レオ(きらは れお)
寿春 花果(すばる はなか)☆
悠斗 イリヤ(ゆうと いりあ)
久城 あす(くじょう あす)
天舞音 さら(あまね さら)☆
大樹 りょう(だいき りょう)
杏野 このみ(あんの このみ)☆
貴穂 しゅう(たかほ しゅう)
芽華 らら(めいか らら)☆

の皆様です。
先ほど、せっかく買ったおとめで、お顔を確認しました。いやぁ、皆カワイイ〜。よろしくお願いします。
 
8/8からの次回大劇場公演「ソロモン/マリポーサ」からの参加になるのですね。今年は、昨年の雪ほど待たされなくてよいね〜。翌年1/1初日はさすがにカワイソスだった。
今年は、一番遅い宙組配属でも9/26だもんね。
地上波に、トップ三人生出演!というので、せっかく空けたHDDに録画してみました。

余談ですが、公式に、
(花組)真飛聖、(雪組)水夏希、(星組)安蘭けい
とあったんだけど、このメンツの並びだったら、いまだに、
(花組)水夏希、(雪組)安蘭けい、(星組)真飛聖
のほうがピンとくるワタクシです。

さて、延々と潮干狩り話(笑)が続いた後の皆様の出演時間は、なんと10分。
録画ならわかるけど、生出演で10分かいっ!!
10問のイエスノークイズに、3人が札を上げて答えるというもので、あまりそれぞれのトークをするヒマもなく・・・しかもこのメンツだから、全ツ「ベルばら・外伝」の宣伝かと思ったけど、それはホントにさらーっだった。

それでも、出る個性(笑)。
○男役は徐々に男っぽい顔になるのかと聞かれ、「これは生まれつき」とサラっとミズを売るトウコ。でもミズはニコニコ嬉しそうだった。
○男に間違えられたことがあるかで、さっくりNOを掲げるまとぶん。(残りのお二人はもちろんYES)
○舞台の失敗、剣を抜いたら柄だけだった、というのをいさぎよくバラすトウコ。
○オフではトップであることを意識しないというミズ。残り二人はやはり意識が残る模様。軽く睨まれて、「え〜、だって〜」みたいな表情をしていた。

しかし、後ろの画面に流れる「ミロワール」の黒エンビが気になりまくっていたワタシです。

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