今日、噂の下手降りゾロを初目撃!
ちゃんと2階のキムゾロは上手から下手へ抜けるんですね。
しかも、休憩時間の終了間際に通路の荷物チェックに来る係員は、用意周到に「生徒が通る『可能性』がありますので」と注意していたぞ。芸が細かい!

さて、ずーっとずーっと心に引っ掛かっているツッコミを一つ、イヤ三つ。
もうさんざん指摘しつくされているとは思うんですが、この話、時間軸がオカシイですよ。
すんごい不思議なんですが、宝塚の脚本家って、ストーリーの年表みたいなものって作らないで、書くのかな???
長い連載モノの小説とかマンガだと、執筆を始めた時と書き終わりでは、設定が変わってきちゃうことも仕方ないと思うけど、脚本って、その場で完結してますよね?
・・・どうして、あんなに矛盾が生じるの?
それをまた、生徒が涙ぐましいまでの役作りで補ってくれちゃうから、甘やかされるんだな(怒)。

1)ディエゴの両親がタイーホ⇒(表向き)処刑されたのはいつ?
廃坑で「ここに入れられて3か月になるかな」とパパが言っているので、3か月前なんでしょうかねぇ?
そしたら、ディエゴはスペインから戻る船旅の途中かで連絡が取れなかったという理解でいいんですかね?(当時、スペインからカリフォルニアってどれくらいかかるんだろう?)
しかし、たった3か月前に起こったロス・アンヘルス市長逮捕&即行処刑という大事件をすっかり忘れて、その息子にしっぽをふりまくるガルシア軍曹って・・・やっぱ「蟻の脳みそ」だから?
でも超嬉しそうに「なんでもっと早く帰ってこなかったの?」というロリータのセリフ回しからは、そんな悲劇が裏に隠れていようとは全く伺い知れないのですが・・・。

2)ベルナルドの母が殺されたのはいつ?
生まれてからしゃべった言葉が、「きれい」だけというベルナルド。
うーん、普通、赤ちゃんが最初に出す言葉って、「ママ」「マンマ」系の名詞ですよね。いきなり形容詞に行くとは、すごいな、ベルナルド。
あと、普通1歳くらいで言葉を話しだすと思いますが、それって「しゃべっちゃいけない」というママとの約束を、覚えてられる歳かね???
まぁ、それはともかく。その時「われらチュマシュ族のほとんどが殺されました」だとしたら、当時トイプルニアはすでにアレハンドロと結婚していたんでしょうかね?それとも虐殺を免れて、その後アレハンドロと結婚したのか?
ディエゴとベルナルドがそう歳の離れてない幼馴染っぽいので、その辺が気になりました。(原作読めばわかるのか?)

3)メンドーサの両親が殺されたのはいつ?
少なくともディエゴがスペインに行っていた間でないと、話の整合性がなくなるんですが。だって、ディエゴはベルナルドのインディアンへの憎しみを全然知らなかったようなんだもん。
で、ディエゴはどう若く見積もっても20代後半。メンドーサも同世代(さすがに大佐なんだから)。
ということは、ディエゴが留学に出た直後でも、メンドーサは20歳くらい。そのくらいの歳だったら、たとえ両親殺した相手の民族の血が入っているとはいえ、相手は幼馴染ですよ?(しかもやたらフレンドリーだった)
同一視して「インディアンの血を引くものは、誰であろうと生かしてはおかない」というほど、憎むかね?
(ちなみにメンドーサの両親を殺したのは、チュマシュ族じゃないという設定をどっかで聞きましたが、廃坑でメンドーサの告白?を聞いたトイプルニアは心当たりありげにはっと顔をそむけています・・・)

おまけ)フェリペ神父は何歳?
処刑台前でのロリータの名演説より。
「ロス・アンヘルスを開拓したのはここにいるフェリペ神父と6組の家族だった」
「その中には、あたしの両親も市長だったアレハンドロ・デ・ラ・ベガもいたわ」
・・・つまり、プリド夫妻・ベガ夫妻とフェリペ神父は同世代、もしくは神父の方が年上でもおかしくない、ですよね?
しかし、処刑台の上にいるのは、どう見ても20代の青年神父です。少なくとも、ロリータの父親世代ではナイ(笑)。
無実の罪とおっしゃいますが、あまりの神父の若造りの方がコワイです。

要は、この話、ディエゴ・ロリータ・メンドーサ・ベルナルド・ガルシア・夜の稲妻、みんな幼馴染だってところが、設定に破綻をきたしているかと。
せめて、メンドーサだけでも、ディエゴの留学中に余所から赴任してきたスペイン軍の司令官にしとけば、良かったのに。
それでも、きっとユミコさんなら、ミズさんらぶらぶ演技を見せてくれたことでしょう。

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