千秋楽終わってから書くのろまなアテクシを許して下さいね。

今回は、本当に全員ハマり役だったなぁ。
原作つきなのに、まるであてがきのようにピッタリはまっていた。
スバラスィキャスティングでした。ヨシマサGJ!(超上から目線)

それでは、まずはポスターメンバーの感想を。

ドミートリー・カラマーゾフ:水 夏希
 登場したと思ったらいきなり父親を殴り倒し「今日はこのくらいにしといたるわ!」(なぜか関西弁でしか脳内再現できない)、ドセンで「(父親を)殺してやる!」と叫び、フィナーレナンバーは「邪魔する奴は許さない」のフレーズ。
 やっていることは、完全悪役の乱暴者。しかも単細胞。なのに何故こんなにカッコヨスなのか。
 バサバサロン毛に開襟軍服(軍服の本来の意図からするとありえねぇw)という少女マンガの乙女心わしづかみヴィジュアルもさることながら、なんといっても最後の不精ひげに箱根寄木細工&ミッキー柄衣装(よく見ると四角なのでミッキーじゃないんだけど)もサマになるところが、本当にミズ先輩、男前でごじゃります。・・・つか、ホントに女???
 
グルーシェニカ:白羽 ゆり
 カラマーゾフ親子をいいように手玉にとる悪女だが、実は情に熱く・・・。よく原作のしおりみたいのには「娼婦」と説明されているんだけど、ちゃんと読むと彼女って娼婦じゃぁないよなぁ?
 一皮むけましたね。女対決の後の高笑いといい、「彼、アタシに夢中よ!」のところのいやらしさといい、下品なのに宝塚の一線を守った色気を見せてくれて、ナニこのすごい成長ぶりは?と思ったら、退団発表orz。そう、宝塚はそういう世界です。それが正しい!と良く分かっているものの、寂しさが込み上げます。
 1幕のソロ、DC初日付近は高音が出てなくて、キツかったのが、ACT千秋楽には完全に歌いこなしていたので、感動しました。

             *~*~*
イワンの幻覚: 五峰 亜季
 最初観たときは、正直専科を呼ばなくても、組子の誰かで出来ないか?と思った役でした。しかし、赤坂ACTから増えた裁判シーンのイワンとのKISS!!これはやはりまゆみ姐さんでないと~~~ですね。
 ラインナップ時の小芝居で、カーチャとイワンと3人でからんでいるのが、いつも楽しそうでした。

フョードル・カラマーゾフ: 未来 優希
 いやもう、ホントにエロオヤジにしか見えなくて。となみちゃんとのからみは、いつホントにドレス脱がしちゃうかとハラハラしました。ずっと首をなでているので、首フェチなんでしょうか?(ヲイ!)リサリサ襲うところも、かなりスミレコードぶっちぎりのヤバさですよね。
 フィナーレで爽やかに?美声を披露してくださっているのが、役柄との乖離が激しく笑えました。スミマセン。あと、1幕のラストで、バタンと倒れるのがひそかにツボでした。

イワン・カラマーゾフ: 彩吹 真央
 理論家で無神論者。なぜか革命運動を行っている。というか、アレで革命できるのか?という問題はさておき、超上から目線で「人民を助けてやる」と思っていたのが、足元すくわれて、狂ってしまうというのが、妙にハマっていた。
 そしてスメルジャコフの愛にまーったく気がついてないところが笑えた。まゆみ姐さんについても、最後の最後で「いつもいつも俺を惑わすおまえはいったい何者だ?」って、今まで何だと思っていたんだ?アンタ普通に会話してたじゃん。原作では、最後の最後に登場するけど、この舞台では最初からいつも一緒だったYO!
 狂った後、子犬のように震えているのが、カ~ワ~ユ~ス~!!あの舞台写真、キャトルで売り切れだったんですけど~。欲しいので、注文してしまおうかしら。
 芝居の余韻を台無しにするフィナーレですが、イワン的にはあれで救われますよね。

スメルジャコフ: 彩那 音
 とにかく気持ち悪いキャラ。いつの間にか、演技力が向上していてビックリだ。このレベルで今、エルマーを観たいぞ。
 イワン様LOVE度MAXな演技が面白くて、最初のカラマーゾフ家では、ほぼひろみちゃんにオペラロックオンしていた日もありました。だって、イワン様登場した途端、目がハートになっているんだもん。(ちなみに他の使用人たちは、アリョーシャは歓迎、イワンには冷ややか、フョードルには超イヤそうな反応です)
 そんな愛をささげたイワン様に拒絶される場面、会話が全然噛み合わずに鬼気迫っていくのが、とにかくすごかった。(イヤ、あの噛み合わなささはヨシマサの脚本がピーなのかとも思ったんだが)
 フィナーレのソロの場面、どういうわけかいつも歌い出しがマイクに入らない気がしたのだが・・・。

アレクセイ・カラマーゾフ: 沙央 くらま
 アクの強い親父&兄たち、およびその周辺の女性たち、皆から可愛がられる弟くん。明るくてまっすぐなコマちゃんによく合っていたと思います。
 しかし、フィナーレナンバーが「大審問官」になるのは如何なものか???ニコニコと嬉しげに歌うもんだから、また違和感がw。

カテリーナ・イワーノヴナ :大月 さゆ
 気位の高いお嬢様。金髪ストレートがお似合い。となみとの女バトルはが、頑張ったね!この人が演じた中では、今までで一番、好きな役かもしれん。
 ただ、惜しむらくはこの人、フツーのヒトなんだよね。過剰な人々が多い中、そこまでの異常さが感じられず、最後の行動は少々腑に落ちなかった。
 まぁ、彼女に関してはかなりエピソードをはしょられてしまっているので、出てくるたびに行動が唐突で、理解しづらいキャラになっているのもあるんだけれどね。

その他の人々については、続きます。

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