ミーマイ@月組

2008年6月28日 月組
観られないかとも思っていたが、ご縁があって、チケットが舞い込んできました。
おかげさまで、かなみんの最後の舞台を見ることが出来ました。ありがとう〜。

さて、伝説のミュージカルの再演です。
とにかく、名曲ぞろい。ストーリーはたわいもないんだけど、曲のよさで泣かせますよね。
わたしは、天海版を、旧・東宝の3階席で一度だけ観ました。
ハンパなくチケ難公演だったので、全然ツテのなかった当時のわたしにとって、このチケットが1枚手に入っただけでも奇跡でした。
何しろ3階席だったので、ご先祖さまにいたらしい若き日のミズさんなぞ、把握不可能でしたが。

で、今更気付いたんですが、このミュージカルの初演は1937年。
お話は「1930年代のイギリス」が舞台。
ってことは、初演の時点では「リアルタイム現代の話」だったんですね?
たびたび言及される国王のロマンス(エドワード八世とシンプソン夫人の「王冠を捨てた恋」のことですよね)も、リアルタイムのスキャンダルだったのね〜〜〜。
すごいわ、イギリスって。
(余談ですが、「マナーハウス」の世界ですよね、これ)

では、キャスト別感想。
といっても、わたし、実は昨年1年間、ご縁がなくて月組観てないので、かなり生徒の判別がつかなくなってしまっていた・・・。というわけで、ホントにメインキャストのみです。ごめんなさい。

ウイリアム・スナイブスン(ビル): 瀬奈 じゅん
この役って、難しいね。
すんごい下町(コクニー)なまりで、とても上流階級の人間には見えない・・・んだろうけど、日本人が日本語で上演する以上、イギリス人が思うであろうその感覚って、多分絶対に表現できない。
んでまた、紳士教育が始まっても、あれだけふざけているのに、マリアが「大丈夫」と信じてお披露目パーティを開催する&サリーがやはり彼のルーツは上流階級なのだと確信して身を引こうとするのだから、「まともに聞いてないふりをしているけど、実はちゃんと馴染んでいる」のも表現しなくてはならない。
この後者の表現が、アサコはきちんと出来てたと思います。わずかにしかない、マジメになったときの台詞の口調で。

サリー・スミス: 彩乃 かなみ
ハマリ役!!
なのにこれで退団なのは、本当に惜しい。
本当に天使の歌声だなぁ。今回、席の関係で、その生声を聞くことが出来ました。一生の記念にします。

パーチェスター: 未沙 のえる
でででで、伝説のおやしきの弁護士を、ついにナマで観られようとわ!!
歌詞をよく聞くと、実は、全然役に立たない弁護士なんですねw
もう、アタマから歌が離れないので、TCA PRESS 6月号の右下のぱらぱらマンガで再演しつつ、笑わせていただいております。

マリア公爵夫人:出雲 綾
やはり、タダモノではない歌の上手さ。
また、この役ってただの意地悪ばぁさんになってはいけないので、難しいですよね。ちゃんとジョン卿とのロマンスの余地も見えないといけないし。
この方の退団も本当に惜しいです。
最後のエトワール、ビックリしましたが、有終の美を飾らせてあげた演出家の愛ですね。

ジャスパー卿:北嶋 麻実
こちらも、この公演で退団。
なんだかんだといっても、マチオのいない月組は想像がつきません。次公演から寂しく感じるんだろうなぁ。

ヘザーセット:越乃 リュウ
おお、オトコマエな執事でした。ステキでしたわ!
次から組長さんですね〜。ガンガレ。

ジョン卿:霧矢 大夢
何故、マリアとの年齢差を感じさせないのか!!すごいな、キリヤン。
上手いとは思っていたけれど、思った以上に上手かったよ。
博多のビルが観たくなってしまったなぁ〜〜〜。

ジェラルド:遼河 はるひ
えー、ズンコの印象が強すぎて、お歌の第一声では思わずズッコケそうになりましたが(スイマセン)、情けないお坊ちゃん役、なかなかよかったです。

ランベスキング:桐生 園加
博多のジョン卿が見たいよ〜〜〜。

ブラウン夫人:美鳳 あや
ダンサーだと思っていたら、演技も出来るようになって(涙)。
いかにもな下町オバハンを、力演してらっさいました。

ジャッキー:明日海 りお
かわい〜〜〜〜っ!!
つか、娘役にしか見えないんですけど?(そして、ちょっとサエちゃんに似てた)
えー、これまたマミの印象が強すぎて・・・(ry
てかこれでは、ビルもまんざらではなかったような???

海外ミュージカルは、作品のレベルはそれなりで、楽曲もいいけど、やはり役が少ないのは宝塚としては諸刃の剣になるよね〜〜〜。
これを1年間やり通した最初の月組って、(今とは状況が違ったとは言え)大変だったろうなぁ。

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