面白かった!!
いやいや、かなりチケットが余(ry・・・と聞いて、危惧していたのですが、これは一見の価値ありますよ。(といっても明日千秋楽だが)
・・・ここまで書いて、若干不安になる。
先週まで観ていたものがあまりにもピー・・・だったから、底上げ評価になっている可能性もあることに気付いた。
でも、同行者(某ベル○らは観ていない)も面白いと言ってくれたし!
しかし。そんな同行者とわたしは「ドラキュラ」といえば、数年前にすっかりStudio Lifeに洗脳され、「ホントの話ってどういうんだっけ?」状態(笑)。
何しろ、アレはそもそもの脚本が、ドラキュラがジョナサン(本来はヒロインの婚約者でドラキュラの恋敵)ラヴ、という腐った状態だったのに加え、ノリのよい?出演者の皆様の熱演により、何故かアーサー(ドラキュラの犠牲者・ルーシーの婚約者)がヒロインになっちゃったり、ミーナ(本来はドラキュラに惚れられるヒロイン)が最も漢らしくなったり、というトンデモ芝居だったからなぁ。
さて、幕が開き、一幕はまぁまぁ、普通の展開でした。これでもか!!というような正調・宝塚演出だったけどね。
しかし、とあるキャラクターの登場が、全ての世界観を変えた・・・。
いいんですか、アレ?面白すぐるんですけど?
そして二幕、妙〜に展開が遅いと思ったら、ええ???意外なオチでした。そんなんありか?
・・・これでは、一番コケにされているのは、ジョナサン?
というわけで、キャスト別感想行きます。
松平 健:ドラキュラ伯爵 (吸血鬼)
といっても、元は人間で、妻を失って狂乱した結果、悪魔のワナにハマって、吸血鬼になってしまったという設定。
なんというか、非常に愛すべきキャラでした。
血を飲まないと生きていけないけど、吸血鬼になったことを(400年経っているのに)受け入れられず、超イヤイヤ飲んでいるのとかがカワユス。(そのため、血は手下?の三人娘が集めてくるらしい)
愛する妻の生まれ変わりに会えて、舞い上がってしまい、フライング!!という演出にはビックリしました。
・・・お歌は、まぁ、そのぅ、暴れん坊将軍ですたが。
鈴木綜馬:ヴァン・ヘルシング(アムステルダム大学名誉教授)
この芝居は、ドラキュラ退治の英雄ともてはやされた彼が、自分に残された時間が少ないことを悟って、孫娘と共に、ドラキュラの墓参りに行き、そこで真実を打ち明ける・・・という作りになっていました。
よくある回想パターンの芝居なんですが、あまりイミはなかったような???
ま、それはともかく、容赦なしに歌が上手い!!
すんごく楽しそう〜に、アクセル全開で、歌っていらっさいました。
剱持たまき:ミーナ・マリー(ハーカーの婚約者)
今回は、正しくヒロイン。
しかし、ドラキュラLOVEになるあまり、ジョナサンとは喧嘩別れ状態でラストに突入してしまったのは・・・いいのか?
真織由季:ヴァンパイヤー・ゼルマ(ドラキュラ伯爵の手先)
初風 緑:ヴァンパイヤー・ナディア(ドラキュラ伯爵の手先)
初嶺麿代:ヴァンパイヤー・ローラ(ドラキュラ伯爵の手先)
見事に全員元ジェンヌ(男役)。常にセンターが、ミナコちゃん(真織)だったのは学年順なのか?
普通この役は、ホラーモードを盛り上げる役割のハズですが、今回は、きっちり話に絡んできます。ビックリしたなぁ、もう。(しかもかなりわざとらしい演出だったぞ、藤井くん!)
藤本隆宏:アーサー・ホルムウッド(ルーシーの婚約者)
相変わらず、ガタイが良い。
今回の脚本では、瀕死のルーシーを救おうと、ヘルシングらが施した吸血鬼避けの仕掛けを、知らずに取っ払ってしまって、かえってルーシーを死に至らしめてしまうくだりがなく、観ていてイライラ感はなかったが、アーサーとしての見所は減ってしまって、印象が薄かったかも。
園岡新太郎:メフィスト(悪魔)
これが、問題の珍キャラクター。
ドラキュラが、妻を失った悲嘆のあまり、うかつにも呼び出してしまった悪魔。(そもそもドラキュラの祖父にとある書物に封じられていたらしい)
白塗りに緑色の隈取、4人のダンサーズを従え、説明台詞を朗々と歌う楽しい悪魔くん。
彼が登場した途端に、世界はゴシックホラーからファンタジーに。
なまじ上手いだけに、どう反応していいか、困ります。(ご本人はとっても楽しそうに演じていらっさいます)
安崎 求:ジャック・セワード(ルーシーの叔父で精神科医)
えええ???これまた新設定。
つか、セワードって、アーサーやジョナサンと同世代の友人ではなかったのか?ま、いいけど。
光枝明彦:執事バベル(ドラキュラ伯爵に忠実に仕えている幽霊)
まさに「男ばあや」(@カルバニア物語)、サイコーでした!!
この作品の助演男優賞は、間違いなくアナタです。
大澄賢也:ジョナサン・ハーカー(弁理士)
ドラキュラの城で襲われた際、何故にパンツ1枚に???
彼のセミヌードには、顧客ニーズがあるのでしょうか?
普通、ドラキュラに襲われたショックでおかしくなるんだと思うが、あれでは、三人娘(というか元男役)にヤラれておかしくなったとしか思えない。。。
紫吹 淳:ルーシー・ウェステンラ(ミーナの幼友達)
宝塚時代から人外の魔物をやらせれば定評のある方ですが、襲われる前のワガママお嬢さんの方が長く、魔物シーンは少なくてちょっとガッカリ。
今回は、ドラキュラは自分では獲物を襲わない設定なので、三人娘に襲われましたが・・・全員元ジェンヌなので、なんか不思議なカンジだったな。
相変わらずダンスはすごい。あのえびぞりは、なかなか出来ないわ〜〜〜。
カーテンコールが、ミーナの後だったのにビックリ。まぁ、そういうことなんでしょうけど。
誰かいないと思ったら、レンフィールド(セワードの病院にいる精神病患者、ドラキュラに感応?して妄言を吐いたり、虫やこうもりを食べるなど、奇行に走る男)だ!!
ま、これ以上、変なキャラ出したら、収集つかなくなるもんな。
演出は、宝塚の藤井大介。
最初のパーティでルーシーが求婚者を振りまくるくだりをダンスナンバーでさっくり処理したあたりはGJ。
こうして外部で見ると、いかにもな宝塚演出をする人だったのね。
元四季・元ジェンヌをうまく使いこなしていたと思います。
また外部でも見てみたいな。
しかし、誰かわたしにフツーの「ドラキュラ」を見せてください。(でもつまんないんだろうな、フツーのは)
いやいや、かなりチケットが余(ry・・・と聞いて、危惧していたのですが、これは一見の価値ありますよ。(といっても明日千秋楽だが)
・・・ここまで書いて、若干不安になる。
先週まで観ていたものがあまりにもピー・・・だったから、底上げ評価になっている可能性もあることに気付いた。
でも、同行者(某ベル○らは観ていない)も面白いと言ってくれたし!
しかし。そんな同行者とわたしは「ドラキュラ」といえば、数年前にすっかりStudio Lifeに洗脳され、「ホントの話ってどういうんだっけ?」状態(笑)。
何しろ、アレはそもそもの脚本が、ドラキュラがジョナサン(本来はヒロインの婚約者でドラキュラの恋敵)ラヴ、という腐った状態だったのに加え、ノリのよい?出演者の皆様の熱演により、何故かアーサー(ドラキュラの犠牲者・ルーシーの婚約者)がヒロインになっちゃったり、ミーナ(本来はドラキュラに惚れられるヒロイン)が最も漢らしくなったり、というトンデモ芝居だったからなぁ。
さて、幕が開き、一幕はまぁまぁ、普通の展開でした。これでもか!!というような正調・宝塚演出だったけどね。
しかし、とあるキャラクターの登場が、全ての世界観を変えた・・・。
いいんですか、アレ?面白すぐるんですけど?
そして二幕、妙〜に展開が遅いと思ったら、ええ???意外なオチでした。そんなんありか?
・・・これでは、一番コケにされているのは、ジョナサン?
というわけで、キャスト別感想行きます。
松平 健:ドラキュラ伯爵 (吸血鬼)
といっても、元は人間で、妻を失って狂乱した結果、悪魔のワナにハマって、吸血鬼になってしまったという設定。
なんというか、非常に愛すべきキャラでした。
血を飲まないと生きていけないけど、吸血鬼になったことを(400年経っているのに)受け入れられず、超イヤイヤ飲んでいるのとかがカワユス。(そのため、血は手下?の三人娘が集めてくるらしい)
愛する妻の生まれ変わりに会えて、舞い上がってしまい、フライング!!という演出にはビックリしました。
・・・お歌は、まぁ、そのぅ、暴れん坊将軍ですたが。
鈴木綜馬:ヴァン・ヘルシング(アムステルダム大学名誉教授)
この芝居は、ドラキュラ退治の英雄ともてはやされた彼が、自分に残された時間が少ないことを悟って、孫娘と共に、ドラキュラの墓参りに行き、そこで真実を打ち明ける・・・という作りになっていました。
よくある回想パターンの芝居なんですが、あまりイミはなかったような???
ま、それはともかく、容赦なしに歌が上手い!!
すんごく楽しそう〜に、アクセル全開で、歌っていらっさいました。
剱持たまき:ミーナ・マリー(ハーカーの婚約者)
今回は、正しくヒロイン。
しかし、ドラキュラLOVEになるあまり、ジョナサンとは喧嘩別れ状態でラストに突入してしまったのは・・・いいのか?
真織由季:ヴァンパイヤー・ゼルマ(ドラキュラ伯爵の手先)
初風 緑:ヴァンパイヤー・ナディア(ドラキュラ伯爵の手先)
初嶺麿代:ヴァンパイヤー・ローラ(ドラキュラ伯爵の手先)
見事に全員元ジェンヌ(男役)。常にセンターが、ミナコちゃん(真織)だったのは学年順なのか?
普通この役は、ホラーモードを盛り上げる役割のハズですが、今回は、きっちり話に絡んできます。ビックリしたなぁ、もう。(しかもかなりわざとらしい演出だったぞ、藤井くん!)
藤本隆宏:アーサー・ホルムウッド(ルーシーの婚約者)
相変わらず、ガタイが良い。
今回の脚本では、瀕死のルーシーを救おうと、ヘルシングらが施した吸血鬼避けの仕掛けを、知らずに取っ払ってしまって、かえってルーシーを死に至らしめてしまうくだりがなく、観ていてイライラ感はなかったが、アーサーとしての見所は減ってしまって、印象が薄かったかも。
園岡新太郎:メフィスト(悪魔)
これが、問題の珍キャラクター。
ドラキュラが、妻を失った悲嘆のあまり、うかつにも呼び出してしまった悪魔。(そもそもドラキュラの祖父にとある書物に封じられていたらしい)
白塗りに緑色の隈取、4人のダンサーズを従え、説明台詞を朗々と歌う楽しい悪魔くん。
彼が登場した途端に、世界はゴシックホラーからファンタジーに。
なまじ上手いだけに、どう反応していいか、困ります。(ご本人はとっても楽しそうに演じていらっさいます)
安崎 求:ジャック・セワード(ルーシーの叔父で精神科医)
えええ???これまた新設定。
つか、セワードって、アーサーやジョナサンと同世代の友人ではなかったのか?ま、いいけど。
光枝明彦:執事バベル(ドラキュラ伯爵に忠実に仕えている幽霊)
まさに「男ばあや」(@カルバニア物語)、サイコーでした!!
この作品の助演男優賞は、間違いなくアナタです。
大澄賢也:ジョナサン・ハーカー(弁理士)
ドラキュラの城で襲われた際、何故にパンツ1枚に???
彼のセミヌードには、顧客ニーズがあるのでしょうか?
普通、ドラキュラに襲われたショックでおかしくなるんだと思うが、あれでは、三人娘(というか元男役)にヤラれておかしくなったとしか思えない。。。
紫吹 淳:ルーシー・ウェステンラ(ミーナの幼友達)
宝塚時代から人外の魔物をやらせれば定評のある方ですが、襲われる前のワガママお嬢さんの方が長く、魔物シーンは少なくてちょっとガッカリ。
今回は、ドラキュラは自分では獲物を襲わない設定なので、三人娘に襲われましたが・・・全員元ジェンヌなので、なんか不思議なカンジだったな。
相変わらずダンスはすごい。あのえびぞりは、なかなか出来ないわ〜〜〜。
カーテンコールが、ミーナの後だったのにビックリ。まぁ、そういうことなんでしょうけど。
誰かいないと思ったら、レンフィールド(セワードの病院にいる精神病患者、ドラキュラに感応?して妄言を吐いたり、虫やこうもりを食べるなど、奇行に走る男)だ!!
ま、これ以上、変なキャラ出したら、収集つかなくなるもんな。
演出は、宝塚の藤井大介。
最初のパーティでルーシーが求婚者を振りまくるくだりをダンスナンバーでさっくり処理したあたりはGJ。
こうして外部で見ると、いかにもな宝塚演出をする人だったのね。
元四季・元ジェンヌをうまく使いこなしていたと思います。
また外部でも見てみたいな。
しかし、誰かわたしにフツーの「ドラキュラ」を見せてください。(でもつまんないんだろうな、フツーのは)
コメント